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2023年 2月


2023年第31回「世界病者の日」教皇メッセージ

「この人を介抱してください」。

シノドスの精神にかなう、いやしの実践としてのあわれみの心


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

 病は、人間である以上わたしたちの経験の一角を占めるものです。しかし、ケアやあわれみがなく、隔離され放置されたままであるならば、それは非人間的なものとなるでしょう。一緒に歩んでいれば、体調を崩したり、疲れや想定外のことで途中で動けなくなったりする人がいるのは当たり前のことです。そういうときにこそ、わたしたちは自分の歩みを確認できます。つまり、本当に一緒に歩んでいるのか、それとも同じ道にはいても、それぞれ、自己の利益を優先し、ほかの人には「自分でどうにか切り抜けて」もらって、わが道を行っていないかということです。

重要なのは、孤独な、見捨てられている境遇を認識するということです。その残忍さは、他の不正義よりも先に克服しうるものです。よいサマリア人の話にあるように、その根絶に必要なのは、目を向ける一瞬、つまりあわれみという心の動きだからです。宗教者とされている通りすがりの二人は、負傷した人を見ても立ち止まりません。一方、三番目の人物であるサマリア人は、侮蔑される側の人なのに、あわれみに心動かされて、道端の見知らぬ人を介抱して、兄弟同然に接しました。そうすることでその人は、意図せずに変化をもたらし、世界をより友愛あるものにしたのです。

 兄弟姉妹の皆さん。わたしたちは、病気に完全に備えておくことなどできません。年を取ることすら、受け入れられない人も少なくありません。脆弱さを恐れ、市場原理の支配する文化によって脆弱さを否定させられます。弱みを見せるわけにはいきません。そのため不幸に襲われ痛めつけられると、わたしたちはただぼう然とするのです。そうなると、他者から見捨てられてしまったり、また、他者の負担にならないよう、自分のほうから離れなければならないと思い込んでしまったりします。こうして孤独が始まり、わたしたちは、天さえもが閉ざされたと思えるような不正義に対する苦しみに毒されてしまいます。確かに、他者との関係、自分自身との関係が壊れてしまうと、神との平和を保つことが難しくなります。だからこそ、病についても、教会全体が真の「野戦病院」となるために、よいサマリア人の福音的模範に照らして自らの歩みを判断していくことが非常に重要なのです。わたしたちが今まさに経験している歴史的状況において、教会の使命は、まさしく、ケアの実践に表れます。わたしたちは皆、もろくて弱い存在です。立ち止まり、近づき、介抱し、起き上がらせる力のある、あわれみの心で注意を向けてもらうことを、皆が必要としています。ですから病者の置かれている状況は、無関心を打ち破る呼びかけであり、姉妹や兄弟などいないかのように突っ走る人々に、ペースを落とすよう訴えるのです。

 世界病者の日は、実際、祈りや、患者への寄り添いを呼びかけているだけではありません。併せて、神の民と、医療機関と、市民社会の、ともに歩むための新しい道についての意識向上も目的としています。  「この人を介抱してください」(ルカ10・35)、これは、サマリア人から宿屋の主人への依頼のことばです。イエスはこれを、わたしたち一人ひとりにも繰り返し語り、最後には「行って、あなたたちも同じようにしなさい」と勧めておられます。

―教皇フランシスコ



厳しい寒さの中で木々の芽はもう春を待っています。

「闇に住む民は光を見た」と歌った降誕節から早や、典礼は四旬節へそして復活祭へと

向かっています。「闇から光へ…」ベネディクト16世教皇様の追悼記事(カトリック新聞1/22)

の中に、災害を受けて「なぜこんな悲しいことにならなくてはいけないのですか」という

少女の質問に「苦しみの中にあっても神の愛に身を委ねることが希望を生み出すのです」と

強調なさったことが書かれていました。またユダヤ人強制収容所からの奇跡の生還者フランクルは「夜と霧」の中で、人はいかなる絶望的状況にあっても希望をもって生きることが可能であることを証言しています。それは内側の豊かな別世界、復活への信仰があるから。

(カトリック生活1月)


2月の典礼 行事 予定


 2日 (木)  主の奉献  

 3日 (金)  福者ユスト高山右近殉教者    

 5日   年間第5主日 日本26聖人殉教者日 向教会の守護聖人の祝日

11日 (土)  ルルドの聖母  世界病者の日

12日 ()  年間第6主日 「司教様公式訪問」

19日 ()  年間第7主日

22日 (水)  灰の水曜日 (四旬節) ミサ:夕方7時 大斎 小斎

26日 ()  四旬節第1主日 

⋇ 4日(土)、18日(土)10時~10時半 土曜学校がお聖堂で行います。

   四旬節中 四旬節愛の献金  復活祭4月9日 

                                    

お知らせ


※ 12日(日)に「スルピス森山信三司教様」の公式訪問があります。

※ 22日から四旬節が始まります。

  灰の水曜日のために昨年の枝を19日(日)までにお持ち下さい。

※ いのちを守る運動基金募金のご協力ありがとうございました。(濱本さん)

  合計 17,247円 は、日本カトリック女性連盟に送金させて頂きます。


※ 本格的な寒さに見舞われる2月です。上着、セーター、マフラー、等々

  家で眠っている冬の衣類を持ち寄り、外国から来ている兄弟姉妹の皆さんが

  少しでも温かく過ごせるように協力しましょう。

  和室の台の上に各人きれいに並べてください。毎週気軽に声かけをしましょう。


小宮さんの俳句   客待ちのタクシー梅の三分咲き

   宮日評 : 客待ちの運転士が咲き始めた梅を見上げている。忙中閑の風雅。

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